「三蔵法師3万キロの旅」が奈良国立博物館で開催さおり観に行ってきました。
明治28年に開館された博物館は奈良公園の中にあり、館内に当時の美しい室内装飾が残されたままの休憩所があってのんびりと明治に浸れました。
博物館の前には鹿の一群が休んでおりました。
この時間帯風の通って行く道すじになっていて
鹿はそれをよく知っているので集まって来るのだそうです。
三蔵法師は私達がよく知っている孫悟空・猪八戒・沙悟浄を供に連れ天竺へ旅する「西遊記」のことと思っておりましたが・・・・・・。
三蔵法師様こんなにも身分の高い方だったとは、この特別展を見てガーンと思い切り打たれた気分・・・・・・・
玄装三蔵(601~664)は唐の時代に盛名を馳せた仏法僧。
もともとは「律」「論」「経」の3つを究めた僧を三蔵と言うのだそうです。
27歳の時灼熱と砂嵐なかタクラマカン砂漠を弟子と供に歩き、
また厳寒の天山山脈を越え盗賊等にも遭遇し大変な道のりを旅しました。
3年後インドに着き教学を学びインドを各地を訪ね歩いたのです。
645年3万キロの苦難の道をたどり長安に戻り、唐の帝・太宗に歓迎を受けたそうです。
帰国後亡くなるまでの19年間サンスクリット語の仏典を漢訳し、今日本でも読誦されている「般若心経」の基となったのはこの大般若経です。
387巻見るだけでも気が遠くなってしまいそう・・・・・・・。
国宝「玄装三蔵絵」は12巻190メートルとても鮮やか色、今にもそこに三蔵法師に悟空がやって来そうな素晴らしい絵巻でした。
公園は観光の人も疎らで、鹿ものんびりと寝そべって、何の心配もないかのようで穏やかな様子で
いましたから、鹿せんべいをあげるともっと~頂戴をして大きな角を体に寄せ付けるので結構痛いのですがかわいい・・・・・・・。
8月6日からは後半部分が見られるのでどちらも逢いに行きたいで~す。
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