2012年9月2日日曜日

醒ヶ井の梅花藻

以前夫が見た「富士山の伏流水で出来た清流に白い梅花藻がきれいに咲いていた」と話しており
まだ私が小学生の頃に遊んだ小川にもそれはきれいな緑色した藻が生えていましたが
花は見られず小魚の住みかだった思い出だけが・・・
やっと花を見るチャンスが訪れはしましたが、最盛期は過ぎてしまったかもと思いながらも期待を
し出かける事にしまた。

名神高速道路
米原に向って快調に走ります、前に見えてきたのは近江富士(三上山)です。

JR東海道本線
米原のインターを下りてくると貨物列車が走っており友達と台数を数えた頃を思ってパチリ。

JR醒ヶ井駅
「醒ヶ井」は「日本書紀」の日本武尊の伝説に出てくる居醒泉(いさめかい)が地名の由来と伝わっています。


駅から国道21号を渡ると旧醒井街道はのんびりと時が流れているような感じの町並みです。


明治時代の醒井小学校玄関





明治26年に建てられた醒井尋常高等小学校の玄関を昭和36年の名神高速道路の敷設に伴い移築されました。








旧醒井郵便局





ヴォーリズの設計で大正4年(1915)に
建てられた擬洋風木造2階建です。
登録有形文化財に指定されています。













以前訪れたヴォ‐リズの記念館が近江八幡にあり、私達の年代には興味のある展示物が多くありました。

十王水
平安中期の高僧浄蔵法師によって開かれ、浄蔵水と呼ばれていましたが近くに十王堂があり
「十王水」と呼ばれるようになたそうです。
水源は奥の民家の辺りのようです。


地蔵川
梅花藻
















「梅花藻」は(沈水植物・キンポウゲ科)で水温15℃前後を保つ澄んだ水底に群生し鮮やかな
緑色した多年草です。
初夏から晩夏にかけて水面上に梅の花のような可愛い白い花が咲きます。
想像していた以上にきれいに咲いた梅花藻を見ることが出来とても嬉しかったぁ~

ハリヨ
ハリヨと言う湧き水の豊かな特定の水域にいる希少植物種に指定されている体長4~7cmのめずらしい淡水魚です。
この間も「日本カワウソ」が絶滅種になったと聞きましたが、人間の勝手な開発などから自然界から動植物がいなくなる事はとても悲しいことです。

醒井宿問屋場(旧川口家住宅)
江戸時代の宿場の問屋。
今の間屋とは違い宿場を通行する大名や役人に人足や馬を提供する仕事を行っていた所です。




















地蔵川沿いの街道にある格子に白壁の家が並んでなつかしい・・・
「中山道」は江戸時代の5街道の一つで「中仙道」とも記されます。
また一方庶民は木曽路とか木曽街道と呼んでいたとか。



御葉附銀杏
樹齢200年・周囲25m・高さ12mほどあり天然記念物になっている銀杏の大樹です。
多くの実をつけ一部は葉の面上に実がなるめずらしい銀杏です。

清水の流は清く百日紅のピンクの花が舞い落ち流れるさまを眺めていると心が落ち着きます。
各家の前には工夫された石階段が作られ、ここで野菜など洗い生活に必要な水だったのでしょう
地蔵川を皆さんで守っている様子が窺えます。

地蔵堂
弘仁八年(817)百日を越える干ばつに心痛めた嵯峨天皇が伝教大師命じられ
この地に来られ守りの地蔵さまを刻み安置したところ、3日間雨が降り続き人々は伝教大師の
尊信を深くしたということです。

居醒の清水
霊泉山に降り注いだ雨や雪は長い年月をかけ」伏流水として地下を流れ居醒の清水から湧き出てきます。
地蔵川の清い流れとなります。

日本武尊増
「古事記」「日本書紀」には息吹山に大蛇が住みついており日本武尊が退治した時大蛇の猛毒に
あたり、この醒井にたどり着きこの清水で身体を癒したと伝わっています。




遅いランチは醒井楼でいただくことにしました。

山芋に鱒のたまご
虹鱒のお作りに酢の物
鱒の煮物


鱒の塩焼き


















静かなひと時庭の水の落ちる音を聞きながら美味しいお料理を楽しむ事の出来る幸せに有難う。
まだまだ沢山見て回り醒井の水宿駅に戻ってお土産の品定めまた楽しからずや・・・  
                                                おわり


きれいな梅花藻はプロのカメラマンによって撮影されました。

地蔵川の梅花藻
清流に咲くとても可憐な花でしょう!!



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