2012年8月3日金曜日

春日大社へ!

奈良国立博物館ですっかり魅了され、しばらく公園の鹿を見てのんびり余韻を楽しむ・・・。
そうだ!まだ訪れた事のない「春日大社へ行ってみましょう]と参道の方へ歩いて行くと
「鴎外の門」と書いた石碑が目に入り何度も来た事があるというのに、今まで気付くことがなかったのでした。

鴎外の門
「猿の来し官舎の裏の大杉は折れで迹なし常なき世なり」
森鴎外は大正11年(1917)12月に帝室博物館総長に任命され(東京・京都・奈良を統括する)
大正11年に亡くなられるまでその職に就いてみえました。
大正7年から10年まで正倉院宝庫の扉の開封に立ち会うために奈良を訪れ、また官舎から
奈良の古社寺や旧跡を訪ね「奈良五十首」や「寧楽訪古録」を残しています。

井戸
庭にあったのでしょうか古井戸があり覆いの隙間から見てみるとそこにはまだたっぷりの水が
これを使ってみえたのかなぁ・・・

春日大社が起こった8世紀頃にはみかさ山の麓から飛火野にかけてイチイガシが広がっていたといいます。
今も境内には幹が3メートルを越える巨樹が多く生育している大切な鎮守の森なのですね。

伏鹿手水所
武甕槌命(たけみかづちのみこと)という難しい名の命が白鹿に乗ってきたことから鹿を神の使いとして大切に保護しています。
手水所の鹿は巻物をくわえていますが鹿島神社の遣い物でしょうか・・・

春日大社への参道



石燈籠















春日大社の石燈籠は参道に見事並び2000基もあり、古いものは1038年の藤原頼道による
寄進のものと伝えられています。
江戸時代末期まで常夜灯は毎夜ともされていましたが、今は2月の節分と8月14・15日の両日に火がともされます。


このように回廊の釣燈篭は1000基もあり、火がともされるとさぞかし幻想的でしょうね。
今月の中元万燈籠には行ってみたいと思ってますけれど・・・

回廊の釣燈篭
朱色の軒を「西の回廊」、「御手洗川」は春日山から水を引き昔はそこで手を洗い清めて参拝したのだそうです。

南門 (重要文化財)
本宮の正門(楼門)です。

中門・御廊




御廊














中門・御廊は平安時代末期治承3年(1179)建立。
前にある燈籠は「春日燈籠」と呼ばれ、朱の柵は神前に供えるための稲穂をかける「稲垣」といわれる柵です。
御廊に囲まれた中に4つの命をお祀りした本殿があってみる事は出来ません。
本殿は国宝に指定されています。
春日大社・春日山原生林は古都奈良の文化財「世界遺産」に登録されています。

本社大杉
この大杉は樹齢千年ともいわれています。
鎌倉時代後期(1309年)に描かれた絵物語「春日権現験記」にその姿が描かれているとか。
千年経ってもこの力つよい頑丈な幹に日本の歴史を思ふかな。

鷺原道
別名「地蔵道」かって興福寺大乗寺の僧たちが春日大社へお参りした道です。
藤原氏の関係が深く神仏合習が進み興福寺とは一体となっていましたが、明治4年の神仏分離で
春日神社になり、また昭和21年に春日大社に改められたそうです。
昨年石清水八幡宮の「放生会」に行ったおり神官と僧侶が「東日本大震災」復興への祈りもこめ
合同の140年振りの「放生会」の復活としてとてもめずらしい神事でした。

鹿と私
小径を歩いているとかわいい鹿がいたので買っておいたいた鹿せんべいを「あげるわよー」と見せると近寄ってきました。
小さいのにもう頂戴をして口を開けおねだりです、3枚だけ上げましょうと思ったのに・・・
可愛さに負けてしまいましたぁ~
「また来るから憶えておくのよー」と言うと「うんうん」おねだりと同じでまぁいいか~


さぁ帰えりましょう!
いつもの如く美味しいお菓子を捜します、東向き商店街で「まろのおみた」なるものを求めました。
なんと一口噛むと甘い垂れがひろがって二人で「これってみたらし団子?」
甘いもの好きの私達にはちょっと残念なお土産なのでした・・・。


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