2013年6月25日火曜日

半夏生(はんげしょう)

今日は梅雨の合間にお友達と3人で建仁寺塔頭の「両足院」へ半夏生を見に行ってきました。
「半夏生が見頃だから行って見ましょう」と誘われたのですが「それって何なの?」とは私の返答・・・
お友達がパンフレットを持ってきて下さいました。

両足院半夏生公開パンフレット

建仁寺北門
花見小路通り料亭「一力」の前を通り突き当たった所に俵屋宗達作の「風神・雷神図」で有名な
「建仁寺」があり北門が見えてきます。
今日は「両足院」の半夏生を楽しむことにしており建仁寺さんのお参りは御免なさいです。
両足院山門
禅寺に相応しい山門を入ると白砂に松の唐門前庭があり心が洗われるような・・・


唐門前庭
「両足院」は650年前に千葉生まれの龍山徳見禅師によって開山されました。
中国の元で45年の長きを修行して過ごし、帰国の際に禅師を慕った林浄因という方が一緒に
来日し京都に「饅頭」を伝えた人だいわれます。
今でも烏丸三条付近に「饅頭町」と地名が残っているそうです。
子孫が江戸開府により江戸に出店し「塩瀬総本店」として受け継がれているのだそうです。
塩瀬のお饅頭は素朴な甘さがいいですよね。
残念ですが京都では発売していないとお寺のガイドの方がお話しされておりました。


池泉回遊庭園
京都府指定名勝の「書院前庭」は静寂・・・
皆さん禅僧の如く静かにガイドさんの言葉に耳を傾けています。


書院庭園


半夏生












 いきいきと生い茂り先にはかわいい小さな  花がお辞儀をしているように垂れて、池辺を 白い化粧をしているよう・・・


ハンゲショウ(半夏生・半化粧)とはドクダミ科の多年生落葉植物です。
名前の由来は半夏生(太陽の黄経が100%になる日)の頃に花を咲かせる事に由来する説と
葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説があります。
また葉の片面(表面)だけが白くなることから古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれておりました。

茶室から見る本堂
本堂は嘉永年間に再建され、二重格天井は華やかさは無くも格式ある天井だそうです。


お抹茶とお菓子




    茶室「臨池亭」ではお茶の接待をしており私達も
    お相伴することに生菓子はお饅頭でした。







枯山水庭園
本殿の前庭は枯山水庭園になっておりまた苔むした雨上がり庭の景色は趣があり
すがすがしい・・・

ガイドさんの勧めで毘沙門天堂へお参りしました。

毘沙門天堂門
鞍馬寺の毘沙門天の胎内仏を戦国時代に安全を危惧した僧が黒田家に持ってきたものを
関ヶ原の戦いに黒田長政が出陣するさい兜に収め勝利したといわれ黒田家で信仰されていた像を明治の改革で寄進され勝利の神さまとして多くの人が参られるとガイドさんのお話しでした。

雪梅雄鶏図 (一筆箋)
売店に伊藤若冲の「雪梅雄鶏図」の一筆箋が置いてあり、係の方に聞いてみると今年のお正月に
公開されたそうです「両足院」所蔵の重要文化財です。
雪の鶏冠の真紅と椿の赤い花、来年は是非ともこの一枚の絵画を見たいです・・・

四条川原町の「おめん」で美味しいランチをいただき錦市場で好物の水茄子のお漬物に大福餅を
お土産に買い、来月の計画を立てる事を約束して帰宅です。
今日も楽しい一日でした。


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