2014年6月10日火曜日

待望の屋久島2泊3日(3日目)

今日は最終日で半日の観光ですが、今にも降り出しそな空模様に二人で「ここに来たからには雨の屋久島も体で感じなくては・・・」

「志戸子ガジュマル公園」に着く頃には雨がしとしと降りだしました。

志戸子ガジュマル公園
「ガジュマル」は熱帯アジアに広く分布し、屋久島では海岸線沿いに多く見られとりわけ「志戸子ガジュマル」は防風林として守られてきたのです。

ガジュマル
うっそうとしたジャングルのような森は雨にぬれ溢れんばかりの生命力が漲ってみえます。
見ていると昔から精霊が宿っていると言い伝えられるのも合点がいきます。

青の熊竹欄(アオノクマタケラン)
おかしな名前のランですが、しょうが科で海岸近くに自生し白い花がきれいです。
葉はおにぎりを包むのに使うそうですからハランと同じように殺菌、防腐作用があり昔の人の知恵なのでしょう。

ガジュマルとクワズイモ
「クワズイモ」はサトイモの葉っぱに似て傘の代用になるほど大きい物もあり、根や葉っぱに毒が
あり食べられないのです。
食べられないからクワズイモ?それでも観葉植物としては人気物なのだそうですよ。

アコウの巨木





アコウの根まわり






アコウの巨木にガジュマルの気根が覆いかぶさるように着生してアコウの木は締め付けられ
いつか枯れる運命なのですとはガイドさんのお話しでした。

大ガジュマルの気根
幹から垂れ下がる無数の気根です。
園内の森は「自然の神秘」昔の人達が大切にしてきたのが分かるような気がしたのでした。

宮之浦へ戻り屋久杉の器を使った美味しい郷土料理をいただき、きまぐれでお土産に屋久杉のお椀も買って帰路につきました。
伊丹空港にお友達の御主人さまがお迎えにいらしており、送っていただき無事帰宅しました。

今回は自然に触れ体も心も少しリフレッシュ出来たかな・・・
CDから流れる清流音にも苔むす神秘の森が重なって心地好い音になって流れてきます。



                                                (3日目終了)

2014年6月9日月曜日

待望の屋久島2泊3日(2日目)

今日は屋久島一周(約130km)のバスでの観光となります。
屋久島には宮之浦岳1935mを主峰とする1000mをこえる山々が46もあり「洋上のアルプス」とも呼ばれる山の一部分の散策をします。
1993年に島の21%にあたる山々が世界自然遺産に登録さました。

ヤクスギランド森林環境推進協力チケット
ヤクスギランドって何なの・・・?
バスを降りるとヤクシカとヤクシマサルがお出迎えをしてくれました。

ヤクシカ


ヤクシマサル
ここは標高1000mの荒川地区にある「屋久島自然休養林」で「ヤクスギランド」と言って森林の屋久杉をルート別に堪能できるようになっており私達のツワーは1時間ほどのコースを散策です。

くぐり杉
大きな屋久杉をくぐり抜け、きれいに整備された遊歩道を歩きます。

切り株


遊歩道の植物










   





切り株に種子が落ちて芽吹き木が育っています。
昔の屋久杉は神木として崇められ伐る者はおりませんでしたが、眠れる資源活用をはかるため
屋久島の儒学者が島人の迷信をとき、島津藩に献策を行い1635年伐採が始まり屋根を葺く材料に加工し背負っておろしたと言われています。
人力で伐採した並々ではない苦労がここ、あそこにあり今の小杉への豊な森となって残されっていったのでしょう。

夏ツバキの木
ここでシャラノキとも言われる夏ツバキの巨木に出会うとはビックリ!
ツルツルとした樹の表面はひんやりとし、顔にあてるととてもいーい気持ちがするのです・・・

試し切り
平木を作るため大きい屋久杉を伐るにも手斧で大変な苦労であり、伐採する前に木の途中の一部を切り取り、木質をみておりこれを試し切りといったそうです。

二人しずか


落ち葉の中に沢山の二人しずか白い可愛い米粒花を咲かせてとても美しい!!

千年杉
千年もの長く生きている屋久杉の森に長い時の流れを感じさせられ深い感動を覚えるのでした。

名もない大きな株
このような切り株が至るところに残っており生命の森そのものです。

おやこ杉
仲良く手をつなぎ空へ向かって生長しているよう・・・

オオヤクシマシャクナゲ
1000m以上に自生しており、蕾は赤く花が咲くにつれピンクから満開になると白くなるそうで
世界のシャクナゲの中でも最も美しいといわれています。

紀元杉
樹齢3000年といわれ着生植物ツカ、ヒノキなど18種類もの着生植物が育っているとかでそれは巨大です。
オオヤクシマシャクナゲも咲いていました。

トビウオの姿揚げ
ランチでいただいたトビウオは海上を飛んでいる姿そのままでお味は淡白で美味でしたぁー。

千尋(せんびろ)の滝
さすがに花崗岩で出来た島だけに左手にある一枚岩は、4人が両手をいっぱい広げたほどの
大きさで見事です。
人が両手を広げた長さを「一尋」というところから「千尋の滝」と名付けたられました。
「尋」は釣り糸や海の水深を表わす単位をいい「一尋」は5尺で水深の場合は6尺の長さをいうそうです。

あじさい
遊歩道の両側には真っ白なヤマアジサイが美しく、清流音と共に心身が癒されていくよう・・・


大川(おおこ)の滝
落差88mの滝はすごーい迫力で、「日本の滝100選」の一つに選ばれています。
マイナスイオンもいっぱいでお肌にもよさそうです。
湧き水を引いてある場所があり飲んでいる人が「おいしー」透かさずガイドさん「皆さーん手だけにして下さいね」の注意です。
名水も生水はNOらしいですね。

ウミガメの産卵後
夜のうちに150個もの卵を無事産み終え海に戻ったウミガメの足跡です。


今日最後の「屋久島のフルーツガーデン」へ、亜熱帯の植物や果樹などが茂る中を散策&フルーツ試食にはお友達と期待大!!!
しかししょぼくてガッカリでしたぁ~

今日もハードスケジュールにも拘らず爽やか気分で眠りにつきます。


                                          (2日目終了)


2014年6月8日日曜日

待望の屋久島2泊3日(1日目)

「屋久島の清流音」を聞きながら苔むす森と流れる水を自分の目と耳で実感してみたいなぁ~と
日頃思っていたところにお友達から「屋久島3日間」のツアーがあるから行ってみないーとの話しがあってここぞとばかり大賛成・・・
雨を気にしながらの出発となりました。

伊丹空港JN2453便
伊丹空港を13時35分のJACのプロペラ機で1時間30分の空の旅で屋久島空港へ到着です。

屋久島空港
屋久島=雨というイメージに反して梅雨に入っているとは思えない快適なスタートになりました。

ツワー20人はバスに乗って「白谷雲水峡」の散策へ・・・

白谷川の渓谷




島の随所にわき水














1550万年前地下のマグマがゆっくりと冷え固まった花崗岩が少しづつ隆起して出来たのが屋久島でそこの水はおいしいー

白谷雲水峡チケット
森を保護する協力金のためのチケットです。

渓谷に沿った山道を進んでいくと苔むす原生林に土埋木(江戸時代に伐採された屋久杉の利用
されなかった枝や幹が放置され、樹脂を多く含んでいるため200~300年たった現在でも腐ることなく残っている残材のこと)
この「土埋木」を林内から搬出して貴重な屋久杉工芸品として利用しているのだそうです。

300年・・・
江戸時代には年貢米の変わりに屋久杉を納めていたとかで、このような巨木がいたるところに
残っていました。

かわいい鹿の親子
島には鹿、猿など数種類の動物がいるそうで、人を怖がるようでもなく天敵もなく自然の中でのびのびと生きているよう・・・

花崗岩

正長石





花崗岩の島屋久島は巨石がゴロゴロ、地下で長時間かかって冷えて出来た結晶が正長石だと
ガイドさんから教わりました。

2代杉
切り株の上に種子が落ち発芽生育する2代杉です
このように世代交替が行われることを切株更新といい、森のいたるところで見られました。

3千年杉
杉の木に他の木が自生し巻きつきともに大きくなっていく生きている神秘の森です。
木の根っこは大きな空洞で鹿のお休み処になっていました。
沢のせせらぎを聞き、苔むす原生林はマイナスイオンがたっぷり最高の癒しです。

ホテルで慌ただしく夕食をすませた後、海がめの産卵の様子をいなか浜へ見に行くことになりました。

永田浜に上陸したアオウミガメ(ポストカード)
産卵するウミガメを観察するため事前に保護会の方からレクチャーを受け、ウミガメの上陸を防波堤で待ちます。

一頭のカメが上陸し2時間ほどカメの産卵を待ちましたが、スタッフの方から産卵する為の穴が崩れ落ち失敗したと聞き「ガックリ」
カメは月明かりの下、海へ戻って行く姿がぼんやりと見え何故か切ないなぁ・・・

前夜は12頭が上陸し2頭が産卵したそうですが、今夜はもう見られないかもと諦めかけていた時
保護会の方が「1頭が産卵始めましたからゆっくり順番に見てください」というので暗闇の中数珠
つなぎになってカメの産卵を観察です。

50cm四方はありそうな穴を作りつやつやしたピンポン玉の卵を一つ、二つ、数個と次々と150ほど産み落とし頑張っています。
どうして割れないのかと疑問に思っていましたが、弾力があって大丈夫なのでそうです。
「なみだを流す」とよく言われますが、それは体内の余分な塩分を体外に放出し調整をしているためで海中でも同じらしいです。

オス、メスは卵が温められている砂の熱により決まるのです。
29℃より高いとメスとして、低いとオスとして生まれてくるのだそうですが温暖化進んでいる地球で
オスが生まれてこなくなるのではと心配・・・

2ヶ月ほどで孵化し、厳しい自然の中生き続けられるカメはごくわずか、30年後に困難を乗り越え生まれた場所に戻って親ガメなるのもそれは大変ですね。


ホテルに戻ったのはもう次の日になって中身がいっぱーいの一日でした。

                                           (一日目終了)