2014年2月2日日曜日

筑前琵琶弾き語り

めずらしく夫が「筑前琵琶の弾き語り」が枚方宿鍵屋資料館で行われると知り、早くからチケットを購入楽しみに待っていた日がきました。。

鍵屋表玄関
市立枚方宿鍵屋資料館
「鍵屋」は19世紀初頭の建築とされ大阪~伏見港を行き交う「三十石船」の乗降に最適な枚方宿
として栄えた名所でした。

その大広間で川村旭芳「琵琶で織りなすいにしえの恋物語」は始まりました。

パンフレット
「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ
      わが衣手は露にぬれつつ」と天智天皇の歌を詠み始められたのでした。
旭芳さんは「私はいつもこの歌を最初に歌ってから始めます」との説明されましたが理由はおっしゃらず・・・
                       
筑前琵琶奏者川村旭芳
【演目】
「祇園精舎」
「平家」の栄華と没落の有名な書き出し「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の・・・」
筑前琵琶の音色と語りに物語の中の世界へ引き込まれていくのでした。

「舞扇鶴ヶ岡」
義経と別れた静御前は捕らえられた鶴ヶ岡八幡宮での舞いを命ぜられ「吉野山、峯の白雪踏み分けて入りにし人の後ぞ恋しき・・・」と舞い、頼朝の怒りをかうも北条政子の取り成しで助けられ・・・
都一の白拍子の舞の美しい姿が浮かんでくるような・・・

「袈裟と盛遠」
テレビ番組でよく浪曲を放映していた頃のことです「何とおどろおどろしい話なんだろうねぇ」と
おばあちゃんと2人話に引き付けられていた日の事を思い出したのでした。

最後は小泉八雲の「雪女」
吹雪の夜のこと山小屋で眠る木こり2人、雪女は年老いた木こりに白い息を吹きかけ凍死しさせ
若い木こり己之吉に人目惚れをした雪女は「今夜の事は決して口にしてはならぬ」と言って命を助けたのです。
ある日お雪となって現れて2人は結婚し子をもうけ幸せな日々を送り、いつまでも美しいお雪に
あの夜の不思議な出来事を・・・
想像の世界へと誘われてゆきます。

ポストカード 雲隠呆斎
『きょくぽう琵琶を弾くの圖』と書いてあり、とっても可愛いポストカードでお友達に近況報告しょうかなぁと求めました。


琵琶の音色は私の波長にピッタリ合ってそうで、聞いていると凝りが解けていくようなリラックス効果も抜群なのでした。
江戸時代に京街道と呼ばれた淀川の左岸の堤を通る府道の車の往来が絶えず、騒音で耳障りなことは残念でしが、初めて聴いた琵琶には虜になりそうでとても楽しめました。

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